日本における今後の宝飾市場活性化で欠かせない取り組みのひとつとして、お客様が持たれている宝飾品をどう生かしたらいいかを専門家がアドバイスし、提案するという活動があります。
一般社団法人 日本リ・ジュエリー協議会では、2010年より、そのひとつであるジュエリーの作り替えに関し、拡大しつつあるリモデル(リフォーム)需要をさらに活性化し、信頼されるリモデル市場育成を目的として、「ジュエリー・リモデル・カウンセラー」資格制度をスタートさせました。すでに、一級、二級認定合わせて370名のジュエリー・リモデル・カウンセラー資格者が誕生しており、ジュエリーの作り替え市場については、これら認定者の方々が先導するかたちで、今後も順調に発展していくものと予想されます。
ただし、お客様は、作り替え以外にも、買い取りや修理も含め、さまざまな要望を持たれています。そこで必要なことは、まずはお客様の要望をお聞きしながら、その品物を見させていただき、どういう生かし方がもっとも良いか、どうすればその品物の価値を最大に生かすことが出来るかを、専門家として提案し、アドバイスする活動を充実させていくことが重要となります。
具体的にはお客様が持たれているさまざまなジュエリーを次の5つに分類・提案し、お客様の了解のもと、具体的な仕分けのお手伝いをしていくことが求められます。
リモデル=宝石そのものを活かして新しいデザインへ
リサイクル=お金に換える
リペア=修理して甦らせる
リフレッシュ=お気に入りをきれいに
リメイン=家族で受け継ぐ
しかし、これらの仕分け作業は、けっして簡単な業務ではありません。専門的な知識も必要になりますし、接客力も問われます。ただし、基本の部分をきちんと押さえておけば、提案レベルでの対応力を身に付けることは可能です。
そこで、一般社団法人 日本リ・ジュエリー協議会では、この度、この分野で経験豊富な人材を講師に迎え、「リ・ジュエリー・アドバイザー養成塾」というタイトルのもと、リサイクル業界も含めた還流宝飾ビジネスに関係する方々、これから還流宝飾ビジネスに携わろうとされている方々に向けて、これら仕分け業務に関わる基本的な対応スキルを身に付けていただく講座を開講することにいたしました。
お客様から頼られ、お客様により充実したジュエリー・ライフを提案する役割を担う人材として、これからの宝飾市場発展に不可欠の人材になると考えています。